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若い世代が活躍する場を考える

今日は、いい天気です。このブログを今、自宅で書いているのですが、窓からは写真のように多良岳(諫早市の名山)と田園風景が見えるんですね。この風景を、何百年まえも同じように眺めているんだろうな~。とかってに感傷にふけってしまいました。
こんにちは、代表の杉内です
つい先日、職員で一人退職したい旨の話がありました。ここ数年退職者が出ていないため、やはり気分的に落ち込みます。管理者であれば、気持ちがわかると思いますが、お話がありますと職員から言われた場合、十中八九退職の話ですよね。退職理由を聞いてみると、給与面だそうです。給与以上に何か求めているものがあれば、そこで踏み留めることも考えますが、ちょっとそこは厳しかったです。ただ、職員数は、少し余裕があるのでこれからまた、採用計画を見直していきたいと考えています。
職員が退職を考える場合、なにがあるのでしょうか?今回の場合、原因は処遇面でした。自分が勤務しているデイサービスの場合、今年度と来年度の給与と賞与の伸び率がありませんでした。毎年、次年度の給与については、1月・2月に説明し同意を得るようにしています。おそらく、この時にこの職員は、退職を考え、ハローワークで今の処遇よりいい事業所を探し始めたのでしょう。処遇面は、子育て世帯やひとり親世帯にとって、かなり重要な問題です。同じ仕事であれば、少しでもいい給与で雇ってくれる事業所を探すことは、当たり前になります。どんなに、仕事ができる職員であっても、収支計画に基づく給与計画を策定し、それぞれの経験年数や資格等を鑑みた結果の支給になってしまうのが、現状でしょう。
収入に天井がある介護事業所で、どのように職員が処遇に納得でき、モチベーションをもって仕事に取り組むことができるのか?管理者は、思い悩んでいることと思います。もう、若い世代の雇用は、考えていない。と先日話した事務長さんは、言われていました。若い世代を育てることのメリットを見いだせない。これは、本音ですよね。介護の仕事を、若い世代へどのように伝えていければいいのか?本当に悩むところです。ただ、すべての若い世代が介護の世界に魅力を感じていないというわけではないわけです。仕事のスタイルも少しづつ変わっています。
私も、明日で50代に突入します。介護の仕事を始めたのは、まだ30歳ごろで、何も知らない若造でした。介護の考え方や記録の仕方、介護技術や研修内容など20年前と比べると、ずいぶん変わってきていると感じています。これからも、利用者本位という理念は変わることはないでしょうが、介護士のこれまでの思いをもっと受け止めオープンにする必要があります。それは、利用者本位というアバウトな理念のもとに苦しんでいる介護士が多くいることも現実です。介護士の数が減少していく中、何を優先的に仕事を組み立てていくのか。神経をすり減らし思い悩みながら仕事をしている介護士の思いをどのように受け止めていく必要があるのか?介護士をどのように守るのか?もう少し、現実をオープンにして考える必要があるでしょう。そして、その思いに共感してくれる若い世代が、納得してこの仕事を選んでくれることが理想だと思っています。
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